5月21日(木)
今、事件報道を、新聞で読み、テレビを見て、 余程のことがない限り、疑うことはないだろう。 多くの日本人がそうではないか。 いかにも「やっていそうな」顔写真があって、 「逮捕された」と書いてあれば、 「こいつが犯人なのか」 と思うだろう。 北陵クリニックの事件については、 守さんが犯人であることを 今まで私は、少しも疑ったことはなかった。 刑が確定する前に新聞で「点滴魔」と書かれたそうだ。 カレー事件は、 最高裁で死刑が確定していない段階で、 真須美さんが、ホースで取材陣に水をかけるシーンを テレビは繰り返し繰り返し、流していた。 でも本当は、「無罪の推定」の原則がある。 すべての被告人は判決が確定するまで、無罪と推定される、 というものだ。 でも、大きく社会をにぎわせた事件であればあるほど、 新聞やテレビの報道が頭に刷り込まれて、 自分が裁判員になったら「無罪の推定」から出発できるだろうか。 そして裁判官は、「無罪の推定」の原則を、 説明するのだろうか。 裁判官が口を酸っぱくして説明しているかどうか、 ぜひ裁判員になった人はチェックしてほしい。
by ryoukakunokai
| 2009-05-21 23:44
| 凌鶴日記
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