10月26日(月)
新橋レッドペッパーでお世話になって、 12月で、まる3年になる。 毎回自分一人でもよかったのだが、 会を始めるときに考えた。 前座さんを一人使おうと。 自分は前座の時に いろいろな先生方に使っていただいた。 その一回一回が貴重な体験だった。 真打ちの先生方と比べれば緊張感は雲泥の差だし、 満足なお礼もできないが、 でも、着物を畳んでもらうし、高座もあるし、 ほんの少しでも勉強になるのではないか。 こう思って、毎回空いている前座さんに来てもらっていた。 会が赤字で、自分が赤字になっても、 前座さんへのお礼の額は下げなかった。 今回、山緑くんが10月に二つ目に昇進した。 当然、何度も手伝ってもらった。 その彼が、こう言った。 「兄さん、ぜひ兄さんと二人会がやりたいんですよね」 かわいいやつだ。 少しでも前座として使ってもらったことを、 うれしく思っていてくれて、 それで声をかけてくれたんだ~。 別に後輩から仕事をもらおうとは思っていない。 でも声をかけてくれるとうれしいな~。 などと喜びながらも、ふと思った。 待てよ。 果たして、自分は先輩に 二人会をぜひやってほしい、 なんて言っただろうか。 かわいいやつだ、 と先輩に思われるような発言をしてきただろうか。 自分の会は開いた。 でも先輩に、 二人会を開きましょう というお願いはしていない。 そんなこと考える余裕がなかったともいえる。 そう考えると、自分よりも山緑くんは 一枚も二枚も上だということではないか。 かわいいやつだ、 なんて上から目線で見ている場合ではない。 まだまだ自分は甘い。 見習おう。 その山緑くんとの二人会は以下の通り。 日時:11月9日(月)19時開演 場所:新橋レッドペッパー 演題:凌鶴「高野長英」他一席。山緑「三国志 赤壁の戦い」他一席 身の処し方に甘さがあるが、 講談の仕上げ方は、 せめて甘くならないようにしたい。
by ryoukakunokai
| 2009-10-26 23:09
| 凌鶴日記
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