6月13日(日)
築地カトリック教会へ伺った。 中央区の明石小学校の前にある。 明石小学校は1926年竣工、築84年。 今年8月に取り壊し、建て替える予定だそうだ。 関東大震災の復興で作られた、 117校ある復興小学校のうちのひとつ。 復興小学校で現存する建物は、 19校で、そのうち中央区に10校あるそうだ。 工事を前に、なんとか保存できないかと、 建築の専門家や卒業生によるイベントが開かれた。 決して、この小学校の卒業というわけではないが、 近々付近を案内する際に、 何かの参考になればと思って、 参加してみた。 東工大の先生による講義と 卒業生によるお話があった。 当時としては珍しいことがたくさん。 ストーブではなく、蒸気暖房。 トイレは水洗。 シャワー室があったのだとか。 窓を大きくし、通風をよくし、採光にも配慮。 3分以内に全員が避難できるように、 というコンセプトの元、 階段の幅を広くしたり、 4教室で、ひとつの階段という基準を決めたり。 児童を大切にするという思想がそこにあったようだ。 戦後は米軍に接収されたという歴史もあるそうだ。 そして建物は放物線のアーチがここかしこに取り入れられた 一風変わった建物だった。
by ryoukakunokai
| 2010-06-13 22:41
| 凌鶴日記
|
ファン申請 |
||