7月5日(火)
ドラマ「下流の宴」。 第6話。 姉「かな」が妊娠! でも男は結婚はまだ考えられない。 ってところで前回は終わっていた。 そのあとの予告が、 かなの結婚式。 かなの「どうしてくれるのよ!」という言葉。 これはてっきり息子、翔が結婚式に参加して、 何かがあって、どうしてくれるのよ~ につながるのだろうけど、 その何かがわからなかった、予告だけでは。 だけど見事だね。 その何かは、医学部受験という嘘だった。 新郎が京大出身だから、 京大出身者がたくさんあそこにいる、 というおばあさんのセリフ。 黒木瞳の妹役の女優さんが、 映画『12人のやさしい日本人』にも出てたこれまた魅力的な女優さんであるが・・・ 話聴いてらっしゃいよ、何か受験の参考になるかも と息子に言う。 翔くんはいいよな、受験しなくて というようなセリフを息子に言わせてなんとなく気まずい雰囲気。 そのあとに新郎新婦が親族のテーブルに。 そしてこともあろうに新郎が 「翔くん来てくれたんだ。医学部の受験が落ち着いたら、 食事でもしよう」 というようなセリフ。 ここまでのハラハラさせる展開は見事。 おばあさんが、翔に あなたもつらいけど、今日だけは我慢して というようなセリフ。 怒っているはずなのに、大丈夫だよとどこまでも優しい翔。 その後ろ姿を見て、 「ここで怒って帰るくらいの根性があれば・・・」 っていうおばあさんのセリフ。 そうか、怒る意欲すら無くなっている人が多い、 ってことも言いたいのだ。 おばあさんのスタンスもお母さんと全く同じでない。 微妙に違って、時に翔に歩み寄って、 お金を貸してあげたりするところが、 このドラマの厚みだ。 お母さんとおばあさんVS翔 という構図に完全にはなっていない。 だから面白い。 そのおばあさんはなんと野際陽子。 適役だ。 そして怒ったのは、 翔ではなく、お父さんだった。 自分の会社のことを話し、どんなことが起きるかわからないから その時にも二人で頑張って乗り切ってほしいというスピーチ。 このスピーチは感動した。 結婚式出席者も感動しているはずだから リアリティーを追求するならもう少し早く誰かが拍手をするはずだ、普通だったら。 まあでもそんなことはどうでもいいか。 父親のスピーチの中の言葉。 脱線しました・・でも脱線した人にしか見えないキラキラした何かがあるのでは。 息子翔への応援にもなっている。 それを絶対に受け入れず、怒り、台無しにしたと嘆く 母と新婦。 でも新郎は 「僕は感動した」 って言うのだ、父に。 ここだって、完全に 新郎新婦VS父 っていう構造ではないのだ。 だから面白い。 激怒の黒木。 雨と雷の演出。 そこでいたたまれず渡辺いっけいは、 「ちょっと出てくる」 出た~待ちに待った鉄道模型のあるお店の登場。 もちろん撮影は新橋レッドペッパー を使っている。 田辺凌鶴の講談会を既に54回開いてもらい、 講談会の後の反省会では忌憚のない、そして時に慰める言葉で 田辺凌鶴を励まし続けたマスターのいる、 新橋レッドペッパー。 鉄道模型Nゲージの走るジオラマ。 その後ろで、白い鉄道乗務員姿の男性コーラス。 線路は続くよどこまでも♪ 落ち込んだ父親への応援歌になっている。 線路、レール、 これは人生を表現できる言葉だ。 このドラマを見るまでは、 毎月模型を見てもそんなことを感じたことはなかった。 脱線する、線路が続いている、敷いたレールに従って・・・ なんといろいろなことを表現している。 そんな事を感じたいと思ったら、 ぜひ新橋レッドペッパーへ来店することをお勧めする。 マイNゲージを走らせることもできるそうだ。 もちろん手ぶらで来てもOK。 そしてマスターに言おう。 「Nゲージを走らせて下さい」 できればこれは毎月第3月曜がいい。 まずライブを楽しみ、 そのあとのNゲージ。 疲れた心が癒されること請け合いである。
by ryoukakunokai
| 2011-07-05 23:48
| 凌鶴日記
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