2月10日(金)
大師匠・田辺南鶴編纂の 『講談研究』を読んでいたら、 「自身のこと」と題して、 以下のようなことが。 自身のこと 南鶴 1.古典はそのまま、深くさぐり、勝手な理屈はつけぬこと。 2.芸人は評論家になってはいけぬ。 枕と引例は学とその人の個性をよく露出するもの故よく勉強して、 己を磨くこと。 3.講談師は歴史家や考証家でないから、衒学者にならぬこと。 4.宮本武蔵は、宮本らしく、次郎長は次郎長らしく、 理屈なしに、三代目伯山の次郎吉伝のごとく、 面白く聴いてもらえるように勉強すること。 5.新作物はよくよく勉強して、おっつけしごとにしないこと、 至誠と熱があればきっと聴いてもらえること。 6.講座百ぺんの鉄則を励行すること 7.常に背水の陣をしくこと。 8.健康を守ること。 これは、師匠・故一鶴もよく口にしていた。 しかし、唯一、師匠・故一鶴の口から聞かなかった言葉がある。 5である。 「新作物は・・・おっつけしごとにしないこと」 ドキッとした。 と同時に、故一鶴は、 この大師匠南鶴の言葉を どう思っていただろうか。
by ryoukakunokai
| 2012-02-10 21:12
| 誰かのセリフ
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