4月20日(土)
予報が雨だから傘を持って行かなくっちゃ、 と言っていたのに忘れて映画を見に東中野へ。 この映画が近年まれにみる感動作だったため、 トークショーの後、もう一回観てしまいました。 外へ出ると、雨。 電車に乗っているうちにやんでくれないか、 かみさんがその辺にウロウロしてれば傘に入れてもらって帰ろうか、 傘を買うのはもったいないな~ などと、けちなことを考えながら府中まで戻ってきました。 やっぱり雨が降っている。 さっきより強くなったか。 すると私よりもずっと若い、見ず知らずの青年が、 私のところに近づいてきて、 「傘持ってますか?」 見ると青年は手にビニール傘を持っています。 「いや、持ってませんが」 「もしよかったら、傘をお持ちになりませんか」 売りつけるのか?と一瞬思いました。 「実はこれから研修があって、そこに長い傘を持っていくのもアレなので・・・ もういらないもんですから」 「では、いくらかで私、買いますよ」 すると青年は言いました。 「いや、本当に、お金は結構ですから」 そして、雨の中を青年は階段を下りて行きました。 行きかけた私は思いました。 傘をもらってしまった。 傘を欲しそうな顔をしていたのだろうか。 雨が降ってきたな~濡れるな~傘を買うのがもったいないな~ という顔をしていたのだろうか。 そして反省しました。 もしや売りつけるのではないか、という目で一瞬見てしまったことを。 それよりもなによりも、こちらは急いでいた訳ではないから 研修会場まで傘をさして付き添って行くべきだったのではないのか。 傘を開いてみると、水滴は付いているが、それほど使われていない、 新品同様のものでした。 名前も訊きそびれました。 今度その青年にお目にかかることがあったら、 コーヒーでもご馳走したい気分になりました。
by ryoukakunokai
| 2013-04-21 12:11
| 凌鶴日記
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