11月26日(火)
集合住宅の駐輪所に置いてあったはずの自転車が 忽然と姿を消しました。 かみさんと共有している自転車。 ないことに気付いたのは19日。 かみさんと話した結果、 最後に乗ったのは私で14日だろうということに。 キーは家にあり、ロックした状態なので、 それで持っていかれる可能性はあるか。 どこかに置き忘れたんじゃないの? とかみさん。 14日の移動経路は以下の通り。 自宅→図書館→生涯学習センター→ネパールカレーのお店→図書館→自宅。 生涯学習センターへ行く際には、まず歩いては行きません。 そして生涯学習センターからカレー屋さんも結構距離あるので、 歩いて行ったとは考えられません。 とすると、カレー屋さんあるいは図書館に自転車を置きっぱなしにして自宅へ帰ったんじゃないの? 集合住宅の駐輪所のどこら辺に置いたかという記憶は? と、かみさん。 よくよく考えてみると、図書館から自転車に乗って帰ってきた記憶も、 乗ってこなかった記憶もありません。 まして、駐輪所のどこに置いたかの記憶もありません。 そこで図書館、生涯学習センターへ行って、 置きっぱなしにしていないか探すも、そこにはなく、 最近撤去したかどうか、尋ねましたが、 撤去していないとの返事。 カレー屋さんへ入る場合は、 歩道に自転車をとめることが多く、 1階のホテルあるいは市のほうで撤去したか。 しかしホテルはその期間、市に連絡していないという。 仮に市に撤去された場合は、 一時保管場所は4か所あるそうです。 うち2箇所はかなり遠い。 だから撤去したにせよ、あらかじめどこに撤去したかわかれば早い。 そこで、カレー屋さん前から移動したかどうか、 移動したとしたら4か所のうちどこに移動したか、 市に連絡しました。 「防犯登録してますか?移動してれば番号ですぐに検索できます」 さすが府中市役所。 ところが、防犯登録の番号は控えていません。 たぶん控えたんだろうけど、それが行方不明。 購入した自転車屋さんに電話。 「それ調べるの結構大変なんですよね~ 1年間に3000件位あるので、それを調べて行かないといけない。 お客さんの記憶もあいまいで、いつ頃と言っても、 だいぶ違うこともある。警察はまず教えてくれず、 できたら販売店に訊いてくれっていう対応なんですよ」 「名前から一発検索できないんですか」 「そういうふうにはなってないんですよ、 一件一件ページをめくるしかない。 こっちに来てお客さんが調べて頂けると」 私が行くんですか、 お宅で購入したんですよ、 もうお宅では買わないよ~ 新しいのを買わせたいんじゃないの? という、短気な昔だったら言っていたであろう言葉の数々をグッと飲み込んで、 「3000件は大変だ~それじゃあ、あとで調べに行きますから」 と電話を切り、自転車屋さんに向かいました。 でも待てよ、自転車屋さんは警察は教えてくれないと言ったな~ なぜ教えてくれないんだ?本当は教えてくれないのか? そこで自転車屋さんへ行く前に、念のため警察署へ。 事情を話すと、 「それはできないんですよ。買ったところに訊いてもらえますか」 「何でわからないんですか。 職務質問で、防犯登録番号調べて、無線で確認してるじゃないですか」 「番号から、名前を調べることはできるんですが、 名前から番号を調べることはやっていません」 「システム上、できないということですか」 「もし紛失届が出ればこちらで番号を調べますが、 その際にも番号があらかじめ分かったほうが助かります」 「防犯登録番号がわかれば、市役所で一時撤去したかどうか すぐに検索できるらしいんですよ。なんとかなりませんか」 と粘りましたが、一向にらちがあきません。 そこで自転車屋さんへ。 すると年配の女性と、その横に先ほどの電話に出たと思われるお兄さんが 神妙な表情で立っていました。 私が電話で名前を名乗ったらしく、女性は、 「名前はどういう字書くの? きたむらさんっていうから、たぶんこの喜多村さんじゃないかな~って思ったの」 「さっきお電話したら1年間に3000件位取引がお有りだから 探すのが大変ということで、ご迷惑をおかけしてすみません。 台帳をお借りして、探しに参りました」 「いいえ、こちらで調べておきました。 さっき電話番号くらいは聴いておきなさいって怒ったところですよ 私はそうじゃないかな~って思ったんだけど」 そして、番号を聞きました。 お兄さんは、何度もペコペコ頭を下げています。 反省している様子。 その後、市役所へ電話。番号を申し上げましたが、 その番号は撤去していないとのこと。 そこで、どこかに置き忘れた可能性はこれでほとんどなくなったと思い、 警察に紛失届を出しました。 防犯登録番号も書いて。 その後、自転車屋さんへ戻り、 新しい自転車を購入すると申し上げました。 先ほどのお兄さんは、早く出てくるといいですねと言い、 懇切丁寧に自転車の説明。 しかしそこには新しいのが売れることのうれしさよりも 先ほどの反省をしている様子が感じられました。 もともと、このお兄さんとは、 よく世間話もさせてもらったし、 軽微な故障だったからか、これまで一度も修理代を請求されたこともないし、 また、「もっと早く空気を入れに来なきゃダメだよ」 って怒られたこともあるので、 個人的には信用している自転車屋さん。 予算を告げると、 「この自転車、リサイクルなんですけど、15000円でいいです。 通常新しいものは5~6万します。 メーカー品で、重さが3段階に調節でき、とても走りやすい。 ライトも自動につくタイプ。 リサイクルとしてはこれほどまでのものを見たことがありません。 もしよかったら」 またチェーンではなく、ベルトのようなタイプ。 通常リサイクル品は外に置くのに、 室内に置いてあるとも言っていました。 これが高いか安いかはわかりません。 でもお兄さんの言葉を裏付けるかのように、 乗った自転車はこれまで感じたことがないほど、 乗り心地が爽快でした。 年配の女性は、お兄さんのお母さんだそうです。
by ryoukakunokai
| 2013-11-26 20:05
| 凌鶴日記
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