1月14日(日)
(以下、講談調で) イギリスの北東部。「助けてぇ〜」という、か弱き女性の悲鳴。たまたまそばを通りかかった私服警官が現場に駆けつけますが、相手は強盗5人組。めっぽう強く、たちまちのうちに取り囲まれ、あわやナイフで斬りつけられようとするその刹那〜(パ〜ン、パン、パン、パンパン 張り扇×5)、 そこへ突如姿を現した一人の着物姿のサムライ。 「待て〜」 「誰だ、お前は」 英語ですから、 「フーアーユー?」 「アイム、ジャパニーズ・サムライマン」 「ワット?ジャパニーズ・サムライマン?ハウ、ドゥ、ユー、ドゥ」 はじめましてってのもおかしいですが、 「おのれ、貴様引っ込んでおれ」 「黙れ」 言うや否や、腰にさしております正宗の名刀、引き抜き様一人の右腕をスパッ〜、血がドバー 「おのれ仲間のかたき〜」 今一人が横合いからチェーンをグルグル降り回しながら飛びかかって来るを、うまくかわして左の腕をスパーッ。 たちまちのうちに撃退してしまいました。警察官が、 「危ないところをお助けいただき、かたじけない。ぜひともお名前を」 「いや、名乗る程のものではない」 こう言うや、立ち去ってしまいました。 警察では、ぜひともお礼を言いたいと謎のサムライの情報提供を呼びかけているそうですが、現在のところ、名乗り出る者はございません。 2人の警察官の証言によれば、着物の紋が赤い日の丸だったこと、凌鶴のように髪の毛を後ろで束ねていたこと、ジャパニーズ・サムライマンだと口にしていることから、英国に住む日本人であることは、ほぼ間違いないと見ております。たちまちのうちにこの噂が英国全土に広がって、さすがは武士道だ、と日本を見直す動きが広まっております。 現在外遊中のあべ総理大臣もイギリスのぶれあ首相から感謝の言葉をかけられたそうでございます。 危険をかえりみず、刀で、2人の英国警察官を救ったという、日本の武士の鑑、サムライマンの一席。 (1月14日付の日刊スポーツの記事をもとに、多少脚色して一席の講談にまとめてみた) これを明日(1月15日夜)の新橋でかけるよ。 レッドペッパーへ、ぜひ。18時半開場19時開演。売り切れ間近。乞うご期待。
by ryoukakunokai
| 2007-01-14 17:04
| 凌鶴日記
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