12月20日(木)
師走の忙しい時期。 郵便局へ。 国民健康保険の払い込み。 番号札を取ると366番。 11人待ち。 座って待つことにした。 「その世は極月14日、夜討ちの勝負はかねての計略、 うち立つ時刻丑三つの軒の棟木に降り積もる 雪の明かりが見方のたいまつ・・・」 などとブツブツ言っていた。 おや、稽古できるな〜 大きな声は出せないが。 意外とスラスラ出て来るな、 と思った瞬間、ピンポーン〜 「367番」の表示。 しまった、366番は過ぎてしまった。 「すみません、台詞の稽古、 いやブツブツ独り言を言ってたら、 番号が過ぎちゃいまして」 と言い訳しなきゃ、 と立ち上がった瞬間、 前のおばちゃんが、 「やっと367番よ〜待たせるわよね〜」 と、立ち上がる。 「おばちゃん、ごめん、 台詞の稽古して、ぼーっとしてました、 366番なんです」 と、おばちゃんに告げる勇気は全くなく、 なすすべもなく、もう一度、番号札を取った。 通常、入口から入って番号札を取るんだけど、 ソファーから立ち上がって番号札を取ったのは初めてだ。 何とも、イレギュラーな行動だと映ってるに違いない。 再び義士伝の稽古。 「諸方の見物、町人まで、褒めざる者は一人もなく、 中に心ある武士(もののう)はこれ忠義の鑑(かがみ)ぞと、 涙を流し褒めたるも」 自分の番号がわからない位、 稽古に打ち込んでいた、 これぞ講釈師の鑑ぞと、 いや、全く褒められたもんじゃない。 番号表示を見ながらの稽古。 今度は10人待ちだった。
by ryoukakunokai
| 2007-12-20 13:11
| 凌鶴日記
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