1月9日(水)
録画しておいた NHK「チャップリンの秘書は日本人だった〜 移民が歩んだ波乱の人生〜」(1月6日放送) を見る。 チャップリンの秘書を務めた高野(こうの)虎市の 激動の生涯を追っている。 再現フィルムで、アメリカ人は英語をしゃべっているのに、 なぜか高野役の歌舞伎役者が一人日本語で話す演出は、 個人的には違和感があるが、 そこを抜かせば、見事な作品だった。 スパイ容疑で逮捕され、 日米開戦後は強制収容所へ入れられ、 戦後は戦争中に米国市民権を失った日系人の権利回復運動に当たった。 同じ移民のチャップリンと高野虎市とは、 何か通じる物があったということだろう。 スケジュール管理から、お金の管理、ボディーガード そして撮影所の支配人的存在になるまで、 チャップリンから信頼された。 昨年はチャップリン没後30年だった。 喜劇役者として日本では多くの人に愛されている。 最も有名といっても過言ではない。 そのチャップリンの秘書を日本人がつとめたというのは、 なんだかうれしい。 チャップリン程忙しければ、 優秀な人に秘書を務めてほしいと思うだろう。 だから人種で選ばなかった、ということだろう、最初は。 しかし、高野をえらく気に入り、 一時期日本人を多くスタッフに選んだ事もあったという。 1957年に日本に帰国してから1971年に亡くなるまで、 チャップリンの来日時にも、 チャップリンには会っていない。 その辺りの事が、ドラマチックに描かれている。 いい番組を見た。 映画の周りに、いい話がころがっているんだね。 きっと、もっともっところがってるんだと思う。 早く拾わなきゃ。
by ryoukakunokai
| 2008-01-09 17:37
| 凌鶴日記
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