2月25日(月)
過去の新聞を参照したく思い、 中央図書館へ。 7年前と1年前の記事。 東京新聞は、ある程度の時期が来ると 捨てちゃうんだそうだ。 「6ヶ月前までのものは、 東府中にある○○センターで見ることができます。 大きい新聞は縮刷版がありますけど、 東京新聞みたいに小さいのは」 そうか、東京新聞は小さかったんだね。 別に東京新聞でなくてもいいので、 読売新聞の縮刷版を参照することに。 酒に酔って線路に転落した日本人を 二人の男性が助けようとするも、 3人とも亡くなった、新大久保で起きた事故。 それから、常盤台駅前交番の巡査部長が、 自殺を図った女性を助けようとしたが、 不運にも意識不明の重体となり、 数日後に亡くなった事故。 この二つの事故を扱った新作講談を作っている。 どういう切り口にしたらいいか迷う。 助けようとした人が亡くなっている点では 二つの事故は、共通している。 しかし、前者は素人の行動であり、 後者はプロの救出劇である。 そして前者を、 国境を越えて一人の日本人を救おうとした というような美談にしてしまうと、 事の本質がぼやけてしまうのではないか。 無茶はするな、 間に合わないタイミングもある、 できるだけ鉄道関係者に知らせろ、 ということが、 本来のこの事故の教訓だと私は思う。 でも助けようと線路に飛び降りた二人の男性は 亡くなっているし、 そのうちの一人が外国人だとすれば、 勇気ある行動だとたたえないといけない という雰囲気があるのではないか。 だからその陰に隠れて、 本来のこの事故の本質があいまいになってしまっている とは言えないか。 また後者の事故では、 ホームに非常列車停止ボタンがあったが、 誰一人として押さなかった。 これはつまり、いざという時、 我々はどういう行動をとったらいいか、 みんなわかっていないという事だ。 このあたりを講談にしてみたい。
by ryoukakunokai
| 2008-02-25 14:22
| 凌鶴日記
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