5月30日(金)
先日、稽古の際に、 殺陣の先生がおっしゃった。 「家の中では、木剣を持って稽古できないかもしれない。 外に出るのはおっくうだなあ、 と思うこともあるかもしれない。 その時は、短い棒切れでもいいし、 座っていても動きは確認できる」 上段の構えでは、天井に木剣がぶつかってしまう。 袈裟斬り・逆袈裟斬りの連続、胴切りの連続の場合には、 広さが必要だから、家での稽古は難しい。 よって、木剣を使っての自主稽古は、 近所の公園で、ということになる。 でも雨の日も風の日もある。 小さい子どもが遊んでいることもある。 そんなことを考えているうちに、 稽古の時間が短くなってしまう。 そうか、棒切れか〜 お、そうだ、いい物がある。 高座扇だ。 これを柄だと思って握ってみると、 長さがちょうどいいような気がする。 扇の要のほうを上にして、右で握ってみる。 これなら、家の中でも、外でも気楽にできるぞ。 気楽に、とは、いい加減にという意味ではない。 すぐに取りかかることが出来るということだ。 用意に時間をかけなくてすむということだ。 木剣を袋から取り出す、外に出る、 といった時間がかからない、ということだ。 もちろん木剣を使った自主稽古は十分に必要だ。 でも、それに加えて、 すぐに取りかかることができる、 木剣がなくても出来る稽古の方法も 同様に重要だと思った。 今回、先生から、 すぐに取りかかることが出来る稽古の方法を教わった。 しかしそれ以上に、 「すぐに取りかかることが出来る稽古方法を知ることが重要だ」 ということを教わった。 これは、どんなことにも言えそうだ。
by ryoukakunokai
| 2008-05-30 14:23
| 凌鶴日記
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