6月17日(火)
シネマベーラ渋谷で、 鈴木則文監督の特集。 「最終凶器鈴木則文の再降臨」。 期間中19作品が上映される。 本日は『シルクハットの大親分 ちょび髭の熊』(東映1970) と『兄弟仁義 逆縁の盃』(東映1968)。 前日の新作講談の中で、 俳優若山富三郎の殺陣シーンがすごいらしい と高座で言ったところ、 本日、若山富三郎が出演している映画がやってる旨、 来てくれた友人が教えてくれた。 言っておくものだ。 『シルク・・・』は若山富三郎が主演。 もともと藤純子の緋牡丹博徒シリーズに登場していた人物を 主人公にして作った作品だそうだ。 こういうのを「スピンオフ企画」と言っているようだが、 最近では『踊る大走査線』でも、 脇役の人を主人公にしていた作品があった。 昔からスピンオフ企画があったとは知らなかった。 話の中で お礼にお金を受け取る、受け取らない、 力づくでも受け取ってもらう、 絶対に受け取らない という場面があった。 講談でも「細川の茶碗屋敷」に似たようなシーンがある。 『兄弟仁義 逆縁の盃』は北島三郎主演。 北島三郎、役者顔負けの演技だ。 こんなに魅力的な演技をするとは。 母と再会するシーン。 雨にぬれた北島の着物、そして髪を拭く母。 母だと言いたいのに言えない母。 息子と目を合わせたら涙がこぼれてしまうと思ってか、 必死に目をそらす母。 感動的に、きっちり撮っている。 若山富三郎の見事な殺陣も格好いい。 それよりも前に色気があるんだよな。 菅原文太も川谷卓三も格好いいのだが、 どうなんだろう、個人的には もう少し歳を重ねた彼らのほうが好きだ。 人間、顔は変わるものだ。 歳を重ねて魅力的になる人はいくらでもいる。 昨日の話の中で、 「顔、顔、顔」という容疑者に、 人間、歳を重ねて段々魅力的になる と、コメントする設定にしたらどうか、 などと映画を見ながら考えた。 鈴木則文監督作品、今後見て行こうと思う。
by ryoukakunokai
| 2008-06-17 23:16
| 凌鶴日記
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