5月19日(火)
裁判では冒頭、裁判官が着席するとすぐに、 数分、報道のビデオやカメラ撮影があって、 映りたくない傍聴人は、その間退席できる。 しかし裁判官は着席したままだ。 裁判員制度が始まるとどうなるのだろう。 ビデオやカメラの撮影の間、裁判員は退席するのか、 それとも衝立が置かれるのか。 まぁ、そこは何らかの措置が施されるとしても、 撮影時間が過ぎれば、顔は出る。 つまり傍聴席からは顔が見える。 映画『ぐるりのこと。』は、 裁判で、被告をはじめとして裁判の様子を絵に描く人の話だった。 一回の裁判で数人いる設定になっている。 確かにテレビで、絵が出てくることがある。 撮影できない法廷内の様子を少しでも知らせようと、 絵描きが絵を描くのだ。 裁判員裁判が始まれば、 彼らは、裁判員がどういう表情だったか描くだろう。 それとも描かないようにと 裁判所から注文が出たりするのだろうか。 プライバシーが守られる保証はないから、お断りします、 って面接で主張する候補者も出てこないだろうか。 あるいは、裁判員になってから 「被告人が意外と怖そうな人でしたね、 傍聴席にも怖そうな人がいらっしゃって、 衝立とかしてもらえませんか」とか 「こっちをみて絵を描いている人がいるんですけど、 テレビに出ちゃったりするんでしょうか・・・」 なんていう人も出てこないとは言えない。 途中で辞めたいと申し出る人もいるだろう。
by ryoukakunokai
| 2009-05-19 23:24
| 凌鶴日記
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