7月31日(金)
夜、定食屋で食事をしようと、席に座ると、 向かいにどこかで見たことのあるおっちゃんが。 年の頃55,6、いや60くらい行ってるか。 どこかで見たことがある。 どこだ。 誰だっけ? そのおっちゃんは、一人でビールを飲んで、 定食が出るのを待っている。 あまりにじっと見ていたから、 この男性は、下を向いた、 ように見えた。 時間はもう夜の10時半を回っている。 電気に照らされた姿は、 小ざっぱりとした格好で・・・ 電気? そうだ家電量販店のおっちゃんだ。 中国製の掃除機はダメと言った、 その舌の根の乾かないうちに ハンディータイプがいいとこちらがいうと、 それならこれと中国製を勧め、 しかし数か月で動かなくなり、 新品に取り換えてくれるも 数日で再び動かなくなり、 結局返品した あの中国製の掃除機を勧めた、 あの店員だ。 中国製の掃除機を買ってもらったお客が目の前にいることを、 意識したのかどうか。 「Kじまの店員さんですよね、 掃除機売り場の店員さんですよね」 と声をかけるべきか。 う~ん。 22時半に飲むビール。 仕事の帰りだろうか。 ということは、今の今まで掃除機と格闘していたんだろうか。 自分の発言の矛盾に気がつく間もなく、 今日も掃除機の新製品の説明にあけくれていたんだろうか。 今、ようやく夜ご飯が食べられると、 至福のひとときなんだろうか。 いけない、今、彼に仕事のことを思い出させてはいけない。 こう思って、結局、声をかけなかった。
by ryoukakunokai
| 2009-07-31 23:10
| 凌鶴日記
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