4月11日(日)
東京ドームへ。 中日VS巨人。 バックネット裏の席を頂いた。 野球は座る位置によって、 いろいろな見え方がする。 どの位置でも楽しめる。 今日は、投球の緩急を間近で体験。 球場内に入った所に、 先日亡くなった木村拓也コーチの献花台があり、 たくさんの花が供えられ、 多くの人が手を合わせていた。 くも膜下出血。 実は、兄弟子の鶴生兄さんも、 くも膜下出欠だった。 まだ私は入門していず、 師匠の開いていた講談大学へ通っていた頃だ。 「10人のうち8人は帰って来られない。 残りの2人のうち1人は障害が残る」 と師匠は説明してくれた。 恐ろしい病気だと思った。 鶴生兄さんは幸い10人の内の一人として、 生還し、高座に復帰した。 奇跡だと言われた。 復帰の時にかけた演目が「実事蘇生談」という、 死んだとされた人が棺桶で生き返る話だった。 そして私の入門後になるが、 兄さんは亡くなった。 一門のうちのほとんどの者が集まって、 お墓参りをして、ひっそりと、 兄さんの「安兵衛の婿入り」のテープをかけた。 「鶴生〜ッ」 師匠が涙ながらに呼びかけた声を 今でも忘れられない。 「鶴生は、省略(話を短くすること)がうまかった」 「弟子が先に死ぬのは辛い」 と、師匠は別の機会に言っていた。 情け容赦なく命を奪って行く病気なのだ。 兄さんのことを思い出した。
by ryoukakunokai
| 2010-04-11 23:27
| 凌鶴日記
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