4月30日(金)
4月30日は中込重明さんが亡くなった日だ。 2004年なので、もう6年経つのか。 年は二つか三つくらいしか違わないと思った。 府中にお住まいだった。 その後、私が府中に住むことになった。 研究者で、法政大学でも講師として教えていた。 いっしょに、邑井貞吉先生のお墓を探しに、 池上まで行ったこともある。 何度か講談にも来ていただいた。 落語・講談に詳しく、 伯圓忌に講演をされたこともある。 まだ私は前座だった。 なかなか二ツ目になれなくてと どれだけ愚痴をこぼしたことか。 そのたびに、 大丈夫ですよ、と慰めてくれた。 「凌鶴さんね、今は機関銃のようにしゃべっていてもいいけど、 いつか、ゆっくりしゃべったときに、 味があるって言われるようになるかもしれないね」 と言ってくれた。 だいぶゆっくりしゃべるようになったと思う。 飯田橋の逓信病院に入院していたので、 お見舞いに結構通った。 自宅に戻ってからも、 容態の悪い日が続き、 『明治文芸と薔薇~和芸への通路』(右文書院) というご自身の本が発行となった日に、 亡くなった。 今の自分の取り組み方を 中込さんが生きていたら、 何と言うだろうか。 もうすこし頑張ろう。
by ryoukakunokai
| 2010-04-30 23:13
| 凌鶴日記
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