3月19日(土)
本日の仕事は中止となった。 他にも今月2件、 地震の影響で仕事がキャンセルになった。 悲惨な光景を毎日テレビで長時間見続けていると、 講談どころではない、 という気持ちになってくる。 多くの犠牲者を出し、 いまなお避難所で、 懸命に生活をしている人が大勢いるという状況で、 さらに首都圏でも余震が続き、 原発がどうなるかわからず、 計画停電やら大規模停電の可能性もあるのに、 講談なんかやっていていいのか。 という気持ちになってくる。 来たお客さんはそれどころではなく、 満足させられないのでは、 という気持ちになってくる。 こういう時に、どういう話し方をすればいいのか、 とても難しいだろう。 でも、自分が主催の会は、 極力ここは逃げずに開きたい。 もちろん新橋が停電になってしまうとか、 電車が運休して絶対にお客さんが帰れなくなる、 というなら中止も仕方がない。 しかしそうでなければ、 自分からキャンセルすべきではない、 と思った。 こういう時に気持ちがなえずに 普段通り講談を読むことができるか。 自分との戦いなのだ。 レッドペッパーのマスターに 「こういうすごい災害がある状況で、 いい講談が作れるか自信がない」 と言った。 するとマスターは、 「別にお客がいなくたっていいじゃないか。 やってみなよ」 とだけ言ってくれた。 ではお願いします、 と言った。 夜になって、 新橋レッドペッパーの ホームページのスケジュールを見ると、 「中止です」 という言葉が並ぶ中、 21日(月)のところには、なんと 「男凌鶴地震に負けず 開演」 と書いてあった。 「昨日起きたことをすばやく高座にかけるのが講談なんですね、 だからここに釈台があって・・・」 これまで確か高座でそう言って来たんだった。 21日(月) 19時開演。 2000円。 新橋レッドペッパー。
by ryoukakunokai
| 2011-03-19 23:37
| 凌鶴日記
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