2月28日(火)
貞心先生のお宅へ伺う。 「沢村淀五郎」を教わる。 先生ご出演の映像から、 台本を書き起こし、 数回読んだ状態で来るようにと言われており、 本日お宅へ伺った。 いろいろなことを指摘された。 例えば、文章の途中で、ブツブツ途中で切れる癖。 地の文と会話のメリハリを もっとつけたほうがいい、というご指摘。 録音したテープを再生してみると なるほど、その通りだった。 映像を見て、先生と同じように読んでいるつもりでも 全くそうなっていないことに愕然とする。 そして、判官と由良之助の役作り。 根本的に間違えていた。 そして、団蔵と仲蔵をどう演じるか。 「団蔵になってない、若すぎるね」 これではまるで、 判官を演ずることができない淀五郎のようではないか。 「できないなら、本当に腹切ってしまえ」 淀五郎は、団蔵にそう言われる。 もちろん先生は優しいから、 そんなことはおっしゃらなかったけど。 このままでは、マズい。 「癖は受け入れられれば個性になるが、 受け入れられなければ、あくまでも癖だ」 「言葉を大事にしなさい」 先生はそうおっしゃった。 稽古終了後、 見せていただいた仮名手本忠臣蔵の4段目。 役者の細かい演技。 それを解説する先生。 ここまで熟知している。 これは大変なことになった。
by ryoukakunokai
| 2012-02-28 23:18
| 凌鶴日記
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